あなたは、旅行に行く前の体調管理はどうしているだろう?
ある日、友人をライブに誘ったときのこと。
「実は彼との旅行を控えていて、体調管理が不安だから....すごく行きたいけど今回はやめておこうと思う。大丈夫だと思うんだけど心配性で....!」
という返答をもらった。
たしかに、旅行前にハードスケジュールにしすぎるのはちょっと不安だという気持ちはわかる。
たとえば、仕事で海外出張があるときも、ある程度の事前の体調管理は必要だ。
プライベートの旅行とはいえ、国内旅行の近場から10時間以上飛行時間がかかる外国まで距離もいろいろ。
行ってみてどんなことが起きるか楽しみな反面、初めての場所は不安も多いのが本音。
でも、わたしの場合、どうしても行きたいイベントがあったらスケジュールがタイトでなければ純粋に行きたいし、行ってしまうだろうと思ったのだ。
じゃあ大切な人との重要な旅行だったら?と去年夫婦で行ったハネムーンを思い返し、押さえておきたいセルフケアのポイントと旅行前・旅行中・旅行後を通しておすすめしたいハーブティーをピックアップしてみた。
大切な人と楽しい時間を過ごしたいから無理はしない。でも旅行前もやりたいことはしたい!
体調を整えたいから旅行前は無理はしない、というのは必要だと思う。
実際、先日も周囲でからだの疲れでインフルエンザになってしまい間際に旅行キャンセルをせざるを得なくなった知人もいた。
今回、友人から彼との旅行のために念のため遊びに行く予定は入れないでおく、という話を聞いたとき、ふと昔、兄が言っていたことがよみがえった。
兄が今の奥さんと付き合っていた頃、近場の台湾旅行に行くときに万全の体調で行きたいからと強めのユンケルやサプリで旅行前の対策をしていたのだ。
(ドラッグストアで勧められたという、よく効く粉末状のユンケルをゲットしていた兄...。)
「お兄ちゃん、そこまでするの??笑」と聞くと、彼は「だって彼女と初めての海外旅行で、ちゃんと楽しみたいんだよ」という言葉。
とはいえ、そのために旅行に行く前の暮らしの中で好きなことを我慢しなければいけないとなると、もったいない。
旅行はもう経験できない大切な時間かもしれないけれど、日常の暮らしで得られる時間も特別なものはあるからだ。
だったら、からだの状態をあらかじめ調整しておけば旅行前の時間もやりたいことを思い思いに楽しめるはず。
そう思って、わたしの場合は、セルフケアのポイントを押さえつつ、ハネムーン前も美容のイベントに行ったり、ライブに行くなど楽しむことは惜しまないようにした。
旅には必ず自分なりの大切な目的がある
海外挙式、ハネムーン、恋人同士の旅行、家族旅行、友人との卒業旅行、おばあちゃんおじいちゃんを連れていく最後の旅行、リタイヤ旅行、ひとり旅....。
さまざまな目的がある旅は、もはやハネムーンという言葉すら古い気もする。
昔は結婚をしてから一緒に住むことが当たり前だったため、結婚式の忙しい期間が終わり二人で非日常的な時間をゆっくりと過ごす事の出来る大切なイベントだったのかもしれないけれど、今の時代は大分変わってきている。
実際、わたし達も、仕事の兼ね合いで結局夫婦でハネムーンと称して旅行に行けたのは1年後だったし、すでに同棲をしていたこともあって、ハネムーナーらしいロマンティックなプランは正直必要なく、もとからあまり興味がない。
でも、ふたりで行く特別な旅行であることは確かだった。
それは、前から必ず一緒にイタリアに行こうと決めていた旅行だったから。
わたしはイタリアは3度目、夫は初めて。
食の中でもイタリアンが好きで世界遺産も多くあり、お互いにとって好きなものが合致していた。
現地ではアパートメントに泊まり、本場の調味料を使って料理をする日を入れて食をもっと楽しむ旅行にしたい。そう思っていた。
自分の中で大切な人と特別な時間を過ごしたいと願う旅であればあるほど、事前の体調管理は必須になる。
大事にしている旅の目的に沿って、「その場で感じる時間を楽しむ」ために、環境が変わっても元気な状態をキープできるケアを仕込んでおくことをおすすめする。
海外ハネムーン前に内側から仕込んでおきたいハーブティーのススメ
海外旅行に行く前に一番気をつけたいことは、まず免疫を上げておくことだ。
空気も、水も、食べ物も変わる外国では、日本にいた時とは違うからだの変化がおきやすく、症状によっては日本の薬が効かないこともある。
なるべく、そんな状態を避けるため、免疫力が高くなる=ストレスに強くなるからだをつくるために、旅行に行く前から体調を安定させてくれるハーブティーを取り入れておくと安心。
旅行中もティーバッグをもっていけば、どこでも飲めるのでかなり重宝する。
今回、旅行前・旅行中・旅行後におすすめしたいハーブティーがこちら。
免疫強化ハーブ①「エキナセア」
こちらのWEBマガジンでもよく登場しているエキナセアは、抗菌力が高く、弱った免疫力を高めてくれるのでインフルエンザなどの風邪のひき始め対策としてもよく使われているハーブ。
ポリフェノールの一つであるエキナコシドが主成分で、免疫機能を活性化し強化する働きがある。
ポイントは、薬と同じでいつも日常的に飲み続けるとからだが慣れてきてしまうので、旅行に行く数週間前くらいからスタート、また旅行中や旅行後もストレス、疲れが溜まっているのか和らいできているのか自分を観察し、ここぞというときに取り入れるのが大切。
飲み物などに垂らして飲める濃縮エキス エキナセアのチンキも便利。
潤いとビタミンハーブ②「ローズヒップ」
レモンの20~30倍のビタミンcが含まれるローズヒップは、ストレスや炎症によって消耗したビタミンcの補給、肌の細胞を酸化から守り、シミの予防にも。
豊富なビタミンCがコラーゲンの生成にも役立つので、肌の弾力を保ち、美肌・美白効果が期待できるお助け美容ハーブ。
時差ボケ防止ハーブ③「セントジョンズワート」
神経疲労、PMS、うつうつした気分をスッキリさせてくれる
セントジョンズワートは、「季節性感情障害」への効果が確認されている。
これは、もともと北欧の方の夏は1日中太陽がしずまない白夜、冬には太陽が昇らない極夜の国で起こる体内時計がずれ、頭が冴えなかったり、気持ちが沈みやすくなったり、睡眠リズムが狂ったときに生じる症状。
※医薬品(抗HIV薬、強心薬、免疫抑制薬、気管支拡張薬、血液凝固防止薬、経口避妊薬など一部の薬では効能が減少する場合あり)との相互作用に注意。
※摂取期間中は肌が紫外線に敏感になるため色白の人は紫外線対策を。
旅行中にもっていきたいハーブ美容の便利アイテム(番外編)
単体のハーブ以外にも、旅行中に携帯しやすいのがブレンドやサプリメント、のど飴など。
今回は普段わたしがよく使っていたり、旅にもっていくものをピックアップ。
日々の生活の中で無理なく、楽しみながら30日間飲み続けられるように西洋だけでなく東洋のハーブもブレンドされたハーブティー。
9種類ある中で、わたしが定期的の飲んでいるのは、疲労回復に効果的な「高麗人参ブレンド」と女性のからだのリズムを整えてくれる「女性の味方ブレンド」がお気に入り。
コスメキッチンのエルボリステリアにあるイブリングプリムローズのサプリメント。
こちらは、カプセル状なので飲みやすく、酸化しにくいのが特徴。
生理が始まる前から継続的に飲んでおくことで生理痛の予防に。また、「飲むオイル」なので、内側からの保湿効果もあり、カプセルを破いてオイルをスキンケアに使うこともできる。
乾燥する機内やホテルで重宝するマリエン薬局のドロップ。のどの痛み、咳、痰、炎症などの症状に効果のあるハーブがブレンドされたのど飴で、手軽に持ち歩けるのが魅力。旅先でのどを潤して抗菌もしてくれる。
今回紹介しているエキナセアはハーブの中で特に免疫強化作用の強いハーブだが、そもそもどれもハーブ自体が抗酸化作用(老化防止)があるので、続けることで免疫と自然治癒力がサポートされていく。
旅行前から旅行中、気が抜ける帰国後まで、うまく取り入れてケアしておけば、体調管理だけでなく内側からの美容効果にもつなげられて一石二鳥。
環境が変わると、思っている以上にからだに負担がかかることが身にしみて感じたイタリア旅行でした。
わたしたち夫婦の行き先は、南イタリアのアマルフィ方面と、フィレンツェ。
つい普段よりも食べすぎてしまう旅行では、おなかと胃腸に気をつけたいと思っていたので、念のため胃薬は常備。
でも、風邪などの体調不良や胃腸はカバーできたものの、旅行前の仕事に忙殺された疲れも影響して、慣れない日本とは違う唐辛子香辛料などをきっかけに、唇が荒れ、口角炎ができてしまったことと、水の質の問題もあり頭皮や肌の乾燥が思った以上に影響してしまい...。
せっかくの旅グルメ、途中から片方の口角が痛く逆側寄りであたらないように食べるような状況で、これがなかなか大変だった。
ヨーロッパは日本のように湿気が多くなく、水が硬水なのでメイクオフや入浴にはもっと注意をしないといけないことが身にしみた。
普段からハーブティーケアはしていたこともあり、大きな体調不良はなかったものの、小さな不調も重なるとストレスになる。
だからこそ、旅行に行く前のからだの状態を観察しながら、ビタミン摂取や潤いケアはいつもより気にして行うべきだと実感した。
免疫のベース作りをしておけば、いつもと違う環境の不安を楽しめる自分になれる
旅行の前だけ注意しておこう...!と思っていても、そう思うようにいかないのが人間のからだ。
無理をした分、特に女性はホルモンバランスの乱れなど症状として顕著にあらわれる。
でも、からだのベースがしっかりしていると、アクティブに遊びに出かけて疲れがたまっても栄養と睡眠に少し気をつければからだは回復してくれるものだ。
旅行に行く前の暮らしも楽しみたい。
旅行に行ってからももっと楽しみたい。
その想いを支えるものは、「自分のからだは大丈夫だ」と思える自信。
体調が安定した状態を自分自身が感じて自信があれば、いざ現地に行って環境が変わっても問題ない。
いつもと違う土地で、いつもと違う空を見て、いつもと違う空気を吸うことを、大切な人といっしょに楽しめるはず。
旅は理屈じゃなくて、健康な状態でその地に立ったときに、その場のムードを感じて、なんかイイと体感をするものだと思う。
ワクワクする楽しみな二人旅。
これから出発する旅に向けて、思いっきり楽しめる特別な時間を仕込みハーブティーで叶えてみてはどうだろうか。
Herbal Tea Blend
竹内 亜希子 Akiko Takeuchi
-植物療法士(フィトセラピスト)
-女性の健康経営推進員
-健康経営エキスパートアドバイザー
幼少より10年間シンガポールで暮らす。
帰国後、会社員として働く中で余白時間を奪われる社会の渦に揉まれ、20代半ばに坐骨神経痛を一年患い、根本改善のためにストレスケアにフォーカス。食生活改善と植物療法を実践し、3ヶ月で完治。
植物療法士として、働く世代の女性の心身のセルフケア、ストレスやホルモンバランスの体の変化をコントロールできる体質づくりを指導。
オリジナルハーブティーブレンド 販売、カフェ等の店舗向けオリジナルハーブティー商品企画・提供、大切な人とのヘルシーな時間を追求するカルチャーメディア『Documentary Gift 』を運営。
現在は、ヘルスケア企業にて、健康保険組合や企業に向けた生活習慣改善プログラムの提供・運営や健康経営推進、中でも女性の健康づくりに注力。
働く女性にとっての「からだにいい生き方」や予防のための「セルフケア」を継続する暮らしのつくり方を伝えている。
趣味:日々の楽しみは、心打つライブと毎日調合するハーブティー、そして家族と食卓を囲う時間。