ここ最近、ぐっと寒さが厳しくなり空気の乾燥も感じる1月。
インフルエンザなどの風邪も流行るこの季節、周囲でゴホゴホと咳をしている人の音が聞こえてくる。
あなたは普段の暮らし中で「のどをよく使っている」感覚はあるだろうか?
アナウンサーや歌手、落語家、声優、俳優などはわかりやすいかもしれないが、良く考えたらコールセンターやセミナー講師、芸人などの職業だってかなりのどを使う。
そう考えると常に人と話す環境にあるくらいでは、「のど」をとりたててケアすることもないだろう。
わたしもその一人だと思う。
でも、去年の5月から秋口にかけて、急性声帯炎と診断されたボーカリストの方へ、のどのケアを中心としたハーブティーブレンド製作をしたことで、のどケアをする環境に意識が向くようになった。
それは、日本人は無意識にのどを酷使していて、潤いのケアが充分にできていない人が多いということがわかったからだ。
粘膜を守ろうとする意識ができていないことから免疫が落ちやすくなるので、のどから体調を崩しやすい方や特に声をよく使う仕事をしている方は、これを機に今の自分自身のからだの状態を知り、のどの潤いに効くハーブティーをデイリーケアの一つとして取り入れてほしいと思う。
わたしたち日本人が話す日本語。のどを酷使しやすい発音だって知ってた?
ハーブティーのブレンドを調合しながら声帯について調べていたわたしは、のどを痛める原因の一つに「日本語の発音」が関わっていることを知る。
日本語を話していても、べつに疲れたりしないのになぁ。と思っていたけれども...。
声楽家であり医学博士の故:米山文明先生((著)「声と日本人」)によると、もともと日本語の構造が声帯を酷使しやすいそうで、のどを傷めないような声の使い方・出し方を学ぶことなく育ってきたことが影響していると言う。
日本語には母音が5つあり、あとは子音に必ず母音がつく構造になっている。
母音の5つ以外に全部子音に母音を伴っている言語は他の国ではなく日本語特有のものなんだそう...。
母音は声帯を震わせ振動から作る音で発音できるものなので、わたしたち日本人はすべての言葉を発するのに声帯を使っていることになるというもので。
声帯に負担がかかる言語だということなんて思ってもみなかった。
のどの深いところで声を出す英語とは違い、日本人はのどの浅いところで発生発音をするため、声を張らなくとも会話ができてしまうことから、がむしゃらに声帯を使うとガラガラ声になってしまったり、しゃべり声の延長戦の発声で歌を歌ったり、体全体で声を出していないとのどが疲れてしまう。
職業に関わる人は美しい声を出す使い方を知る必要があるし、わたしたちも日々の暮らしの中でのどを傷めないようなケアを覚えておきたい。
からだにある9つの穴を潤わせれば、全体の免疫力があがる
目、耳、鼻、口、膣、肛門。
わたしたちのからだには、皮膚で覆われていない9つの穴がある。
皮膚の代わりに粘膜におおわれていて、当たり前のように粘液である涙や鼻水、唾液などが外部の菌などの侵入を防ぐ仕組みになっているというのは、なんとなくわかるだろう。
それらの場所が常に潤っていることで、役割が発揮されるのだけど...。
今の時代の生活習慣に流されてケアできていないことのほうが多いというのが本音。
目はスマホとPCで酷使していて慢性的なドライアイ。
冬場の乾燥で唇が切れて、のどもいがいがした状態。
顔は一生懸命化粧水をバシャバシャぬるのに膣はなにも気を使っていなくて乾燥気味。
実はこういった生活習慣で粘液力が低下していると風邪をひきやすく、冷え性や生理痛、肌などの張りが落ちるなどの老化現象を引き起こしていく。
だからこそ、肌ケアと同じように唇にはリップクリーム、女性なら特に膣もデリケートゾーン用のオイル、ローション、クリームなどで保湿をし、のどのケアで基本的なことは「水をこまめに飲む」ことが大事なのである。
のどにはリンパ節があり、外からやってくる菌やウイルスなどの悪いものをせき止める強力な関所なので、潤すことで働きが高まっていくし、乾燥すると摩擦によって粘膜に傷がつき、そこから菌が体内に侵入してしまう。
まずは免疫を高めるためには潤いが大事ということに目をむけてみよう。
声帯炎になったボーカリストへブレンドハーブティーをつくったことで気づいた、普段から粘膜を守ることの大切さ
のどを意識したケアについて考えるきっかけとなったのは、ある歌手の方へブレンドハーブティーを贈ったときのこと。
GW明けのフェスが続く時期に、とつぜん舞い込んだ知らせは、風邪が悪化して声が出ず、ライブを数回キャンセルしなければならないというものだった。
診断は急性声帯炎。
病院で処方されているステロイドは数日で限界でからだが拒否、これからどう最短で回復し、いつもの状態のように歌っていけるかという状況。
夏にはワンマンライブを控えていて事態は深刻だった。
もともと、水泳など体力づくりもしていて、長時間のリハやレコーディングもこなすタフな日々を送っていたけれど、誰しもハードな日が続けばからだは疲労するし、インフルエンザやノロウイルスのような強力なものをもらってしまうこともある。
急を要していたので、お見舞に風邪やのどケアの効能をおりまぜた8種ブレンドを製作して翌日必着で郵送をした際、こんな心境を話してくれた。
「30代に入ってから、マクロビにはまったり、自然治癒を心がけるようにやってきたけれど。
それでも仕事柄どうしても薬に頼らないとけなくもなり、科学にもお世話にもなってきましたが...。
ぜんぜん昔とは回復するスピードが違うし、そもそも、仕事を都会でバリバリやっていくこと自体、からだ酷使させてるなぁと、つくづく感じました。
だからこそ、なるべく自然のものを取り入れて、ここにいながらプラマイゼロを心がけたい。」
たしかに、10代や20代とくらべて治癒するスピードは遅くなるし、セルフケアだけでは補えないトラブルも増えてくる。
いまの自分の状態は?と心に問いかけるクセをつけて、年齢にあわせた、がんばりすぎないけれども手を抜かない日々のちょっとしたケアをコツコツつづけることが大事なのだ。
声帯の表面にはヒアルロン酸が豊富にあって柔軟性を保っているが、声帯が傷つくと老化したときのような状態になってヒアルロン酸が減り、水分を蓄えられなくなってしまうので、普段の生活で粘膜を守ろうとする意識をもっておくことがいい状態を保つための近道。
特に睡眠中は唾液の分泌も悪くなり、鼻やのどの粘膜が乾きやすく風邪をひきやすいので、マスクや冬場は寝室にこそ加湿器をおいて部屋を保湿するように気に留めておいてほしい。
植物療法士がのどケアにおすすめしたいハーブティー8選の効能
水をこまめに飲むこと以外にも、加湿(ボーカリストならスチーム吸入器など)や食べものやハチミツなど、のどに良いものはたくさんある中、今回ご紹介したいのは先日緊急で作成したブレンドのハーブ8種類、のどの粘膜を保護・ケアする成分がたくさん入っているハーブティー。
ハーブという薬草自体がのどだけでなくからだ全体に穏やかに作用し、自然治癒力をサポートしてくれる老化防止の働きがあることも、ハーブティーをおすすめしたいポイントだ。
①マシュマロウ
のどの粘膜を修復する粘液ハーブ
粘液を含むハーブの中でもっとも重要な位置を占め、「のどにピンポイントで効く」マシュマロウ。
粘膜への潤いを与える効果が高く、刺激から守り、うがい液として使うとから咳やのどの痛み、気管支炎、口内炎、消化管の炎症などに役立つ。
呼吸器系の不調と消化器系の炎症、また膀胱炎などの泌尿器系の炎症にも。
*豆知識:以前はお菓子のマシュマロの原料として使われていたが、現在ではハーブのマシュマロウは原料として使用されず、ゼラチンや卵白を利用して作られている。
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「生活の木:マシュマロウ」
のどケア用マシュマロウティーブレンド例
―のどの乾燥や気管支炎予防に:+セージ、マレイン
マシュマロウはとろみの中にわずかな甘みを少し感じる程度で、ほかのハーブの味をじゃましないクセのない味。
粘膜の保護と気管支炎、喘息などの予防ケアにセージやマレインとのブレンドを。
②マローブルー
粘膜を保護し、のどと胃腸を守るハーブ
粘液を豊富に含むハーブで粘膜を守ることから風邪によるのどの腫れや痛み、胃炎などを改善してくれる。
青色色素のアントシアニンを含んでいるので、疲れ目にもおすすめ。
*豆知識:マロ―ブルー以外に、和名はウスベニアオイと呼ばれ、初夏から夏にかけてキレイな赤紫色の花を咲かせる。熱湯を注ぐと鮮やかな紫色のティーになりレモン汁を加えると酸性に傾くため、ピンク色に変化するため「夜明けのハーブ」といわれている。
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「生活の木:マロ―ブルー」
のどケア用マローブルーティーブレンド例
―のどの乾燥や呼吸器ケアに:+エルダーフラワー、マレイン
鮮やかな青紫色になるマローブルーは色とは裏腹にクセがなく、ほぼ無味無臭に近い味。
粘液ハーブのマローブルーで保湿、フルーティーなエルダーフラワーで気道を綺麗にして、マレインで呼吸器トラブルを落ちつかせて。
③エルダーフラワー
風邪予防に役立つハーブ
直接的にのどケア用のハーブではないものの発汗・利尿・抗カタル作用があるため、風邪やインフルエンザの予防に役立つ。
のどや口腔の感染症予防、呼吸器の気道をきれいにして気管支炎を予防し、アレルギー性の鼻炎や花粉症の鼻水・鼻づまりを緩和してくれる。
*豆知識:ヨーロッパの伝統医学とアメリカ先住民の伝統医学に使われていた歴史あるハーブで、「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、糖分といっしょに漬け込んで作るコーディアルという飲み物が親しまれている。
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「生活の木:エルダーフラワー」
のどケア用エルダーフラワーティーブレンド例
―風邪予防に:+マシュマロウ、ローズヒップ
甘いフルーティーな香りでやさしい味。飲みやすいく一つでも味わいのあるエルダーフラワー。
マシュマロウの潤いとレモンの約20倍以上のビタミンCを含むローズヒップで、風邪予防強化を。
④タイム
抗菌と咳止め対策ハーブ
病原菌の感染を阻止する非常に抗菌力が高いハーブ。
のどの痛みの原因の風邪から改善する作用があり、特に咳をおさえるのに大変役立つので、風邪をひいた後に咳だけ残っている場合にもおすすめ。
鎮痙作用、鎮咳・去痰作用、呼吸器系疾患など。
※味が薬っぽいのでうがいにも使いやすい
*豆知識:中世のヨーロッパでペストなどの疫病が流行した際、感染を防ぐためにタイムの枝を炊いて空気を浄化したといわれている。現在では、病院で消毒に使われる石炭酸の約20倍の抗菌力を発揮するハーブとして知られ、また食材としてもよく使われている。
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「生活の木:タイム」
のどケア用タイムティーブレンド例
―風邪によるのどの痛みに:+セージ、マシュマロウ
少し苦く、キリッとしたさわやかでスーッと鼻に抜ける香りで後味はすっきり感のあるタイム。
風邪をひいてのどに痛みを感じるとき、タイムとセージで殺菌をして、粘液ハーブのマシュマロウで粘膜を修復・保護しよう。
⑤セージ
抗菌とのどの痛みに効くハーブ
強い抗酸化作用、強力な抗菌・抗真菌作用があるので、口腔粘膜の炎症(口内炎、歯肉炎など)や風邪によるのどの腫れや痛みに役立つハーブ。
*豆知識:「セージを植えた家には死人が出ない」ということわざがあり、古代ギリシアの時代からメディカルハーブとして使われていた。老化防止の抗酸化作用がローズマリーに次いで強いので、特に高齢の方におすすめ。
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「生活の木:セージ」
のどケア用セージブレンド例
―のどの痛み改善と免疫アップ:+リンデンフラワー、エキナセア
すっきりとした薬草を思わせる独特の香りで、軽い苦味があるので、カモミールやエルダーフラワー、リンデンなど甘い香りのハーブと飲むとさほど気にならない。
のどの痛みの改善、セージの強い抗酸化力で老化防止、体内の免疫システムの働きを活発化するエキナセアも追加して風邪知らずのからだに。
⑥フェンネル
鼓腸と去痰を助けるハーブ
消化を促し、駆風作用でおなかの張り(鼓腸)を取ってくれるハーブ。
実は鎮痙・去痰作用もあるので、呼吸器系のトラブルにも役立ってくれる。
*豆知識:地中海沿岸の原産で、古代のエジプト、ギリシャ、ローマでも栽培され食用・薬用として活用されており、最古の作物といわれている。和名はウイキョウ、イタリアではフィノッキオとして知られるセリ科の野菜。スパイスハーブとして食材でもよく使われる。
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「生活の木:フェンネル」
のどケア用フェンネルティーブレンド例
⑦マレイン
しつこい咳止めを改善するハーブ
しつこい咳や痰を鎮める呼吸器系疾患に使われるハーブ。
また、慢性の中耳炎に処方されていたり、マイルドな去痰作用も確認されている。
*豆知識:日本ではあまり知られていないが、北米の先住民が、喘息や痙攣性の咳の治療に利用したといわれ、呼吸器のトラブルに使われてきた歴史がある。現在、ドイツでは小児科で呼吸器系疾患にハーブティーが用いられている。さらに、研究室レベルではインフルエンザやヘルペスにのウイルスに対する効果も報告されている。
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「グリーンフラスコ:マレイン」
のどケア用マレインティーブレンド例
―つらい咳に:+タイム、フェンネル
⑧リンデンフラワー
潤い+リラックス効果のあるハーブ
鎮静・発汗・利尿作用があり、マシュマロウやマロウブルーに続き、粘液質を含むハーブ。
風邪による咳や上気道カタル症状に。
ティーから蒸気吸入をしていると心身の緊張を緩和する鎮静作用で深いヒーリング効果があり、心も体もあたためてくれる。
※リンデンウッドではなくフラワー。(フラワーとウッドでそれぞれ効能が異なるので注意)
*豆知識:高さ30メートルを超すリンデンの木はドイツやフランスを代表する樹木でヨーロッパの伝統的なハーブティーとして親しまれている。葉がハート型の形をしており花言葉は「夫婦愛」、「疲れ果てた旅人に休息を与え心身に安らぎをもたせる。」という意味でシューベルトの子守歌にも使われている。
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「生活の木:リンデンフラワー」
のどケア用リンデンフラワーティーブレンド例
―のどケアとリラックス:+エルダーフラワー、マロ―ブルー
リンデンは、ほのかに花の香りがするほとんどクセのない味なので、フルーティーなエルダーフラワーでからだをあたため、マローブルーでとろみを追加してのどの保湿を。
眠る前のリラックスタイムに。
今日ご紹介したハーブは一例となるので、この他にも好きなものやハーブショップでおすすめされたものを混ぜてOK。
1日の中でこまめに飲み、日常的に続けることで自然治癒力と免疫の強いからだがつくられていくので、まずは1〜3種類またはブレンドをチョイスして選んでみよう。
「自分のからだは大丈夫」と自己治癒力を信じること
彼女はケアについて試行錯誤していた頃、こう言っていた。
「医者は切れば大丈夫と簡単に言うけれど、切ることで大切なバランスを無くすことの方が多いとわたしは思っているので、それはしたくない。
時間がかかっても、自己治癒の力を戻すことをしたい。
いまの自分自身を知って次のステージに行かないといけないタイミングなのだと感じているし、それができると信じている。」
病院では症状が治ればいいという考えで、「それだけ声が出ればいいじゃないか」と言われてしまうことがほとんどだ。
それでも、その音域の声が出ないといけない人には問題で、それをわかってもらえる医師選びが必要になる。
不安も抱えながら、セカンドオピニオンで専門のクリニックを探している頃も、会うたびに聞いていたのは「良くなると信じている」という言葉。
わたしたちは、自分のからだのメカニズムを把握することで、治癒を信じる力が生まれていく。
不思議なもので、実際、脳には自己治癒能力があり、本気で信じる力があるとからだの状態はかわっていくことがある。
たとえば、タレントの武井壮さんは陸上の十種競技で大怪我をして病院では半身不随、医師から「一生歩けない」といわれたのに、骨の図鑑を見て構造や動きを強くイメージしてリハビリのトレーニングをすること1ヶ月で骨は元通りになり、後遺症もなく、その後も十種競技で日本チャンピオンになっている。
現在、最前線で活躍されている植物療法士の森田敦子さんも、20代の頃に激務で体調を崩し、8か月の入院をした際、髪の毛やまつ毛が抜け、「子どもも産めない」と医師からいわれた経験をもつが、渡仏をし「植物療法ケアをしっかりすれば髪も肌も戻る。子宮も戻るよ。」と婦人科の医師から言われ、信じて実践したことで、からだは元に戻り、40代で自然妊娠をした経験をもつ。
状態や環境によって異なるものの、「これがこうなるんだから、こっちだってあり得るよね」と、治癒力を引き出すまでに自分自身のからだを信じることができるようになる。
本来備わっている機能を働かせるには、自分のからだの仕組みと状態を知り「自分は大丈夫だ」と当たり前のように信じ続けることが何よりも大事だと、わたし自身も改めて気づかされた経験だったと思う。
2018年最後の12月、ライブ会場で響きわたる強い声
のどケアを中心としたハーブティーなどのセルフケアを続けて7ヶ月。
自己治癒力を信じることと同じくらい重要だったのが、本人の意志や人生を深く理解してくれる周囲の人々の存在だったと思う。
いくら自分のからだの力を信じていても、人はそう簡単に一人で強い心でいられるわけではなく、メンタルを強くしてくれるのは支えてくれる大切な人たちの力だ。
周りのメンバーは「彼女にとってのベストな状態」を一番に考える環境を作っていたし、ファンも「急がず、ゆっくり治してほしい」というエールを送り、全員が見守っていた。
それがあったからこそ「絶対に良くなる」と強く信じられる心を保てたのだと思うし、これを機会にからだをより理解し、よりよい歌い方をしていく力が得られたのだろう。
ハーブも「ハーブティーを飲んでいればどうにかなる」と頼りきって使うものではなく、あくまでも予防医学で、わたしたちのからだと暮らしを支えてくれる脇役でしかない。
発声や呼吸法などのアドバイスを得られる信頼できる専門クリニック、家族や仲間がいる環境で、「自分ののどは完治して、もっと響く声が出るようになる」と強くイメージすること。
そうやって自然治癒力を高めるセルフケアを地道につづけていったことで、それ以降の海外公演も含め予定していた複数のライブでまたステージへ戻ることができた。
そして、無事に迎えることができた年度末の12月。
日本全国の多くの人を魅了しつづける音楽活動はもう20年以上になる。
この日の歌は聴いている人たちが口をそろえて「前よりも声が良くなっている。」とこれまで以上の歌唱力に圧倒されるくらい会場全体に届く、共鳴する強い響きを届けてくれたすばらしい時間だった。
自然治癒力を高める潤いハーブティーでからだの状態とむきあえる自分に
わたしたちのからだは本来とつぜん風邪をひくわけではないので、必ず前兆があるもの。
からだの疲れ、だるさを感じたり、のどがつっかかったり、生理痛が重かったり・・・少しずつ変化が起き、最終的に病気になるというステップがある。
少しの変化を放置せずに「今日はいつもより疲れている」と感じたら、ハーブティーを飲みながら少し休む時間をとってみるなど、からだの声にこたえるようにしてみよう。
のどの潤いには今回紹介をした、のどのケアにまつわる効能をもったハーブから1~3種類をピックアップしたり、この8種のものが複数入っているブレンドハーブティーを選んだり、併用して免疫アップのエキナセアエキスを飲み物に垂らして取り入れるのもおすすめ。
粘液力は免疫と直結している健康をはかるバロメーター。
そして、自分の内側にある粘膜を守る行為は、生きていく上で「自分は大丈夫」という心のメンタルも強くしてくれる方法なのだと教えてくれた。
ちょっとしたセルフケアを続けて、心身のパフォーマンスを高めれば、彼女の強い歌のように内側に眠っていた自分自身の可能性が広がり、今よりもっと人生を楽しむ豊かさが加速するはず。
竹内 亜希子 Akiko Takeuchi
-植物療法士(フィトセラピスト)
-女性の健康経営推進員
-健康経営エキスパートアドバイザー
幼少より10年間シンガポールで暮らす。
帰国後、会社員として働く中で余白時間を奪われる社会の渦に揉まれ、20代半ばに坐骨神経痛を一年患い、根本改善のためにストレスケアにフォーカス。食生活改善と植物療法を実践し、3ヶ月で完治。
植物療法士として、働く世代の女性の心身のセルフケア、ストレスやホルモンバランスの体の変化をコントロールできる体質づくりを指導。
オリジナルハーブティーブレンド 販売、カフェ等の店舗向けオリジナルハーブティー商品企画・提供、大切な人とのヘルシーな時間を追求するカルチャーメディア『Documentary Gift 』を運営。
現在は、ヘルスケア企業にて、健康保険組合や企業に向けた生活習慣改善プログラムの提供・運営や健康経営推進、中でも女性の健康づくりに注力。
働く女性にとっての「からだにいい生き方」や予防のための「セルフケア」を継続する暮らしのつくり方を伝えている。
趣味:日々の楽しみは、心打つライブと毎日調合するハーブティー、そして家族と食卓を囲う時間。