「あなたはどんな風になりたい?」
SHIGETA主宰のSHIGETA CHICOさんからそう聞かれたのは、もう何年前の事だっただろう。
ハーブやアロマセラピーに興味を持ったきっかけは、身体の内側からキレイにして本来の美しさを手に入れるという精神をモットーに、植物の力を最大限に生かしたオーガニックコスメブランドSHIGETAとの出会いだったと思う。
「最近おすすめのブランドはある?」と聞いたら、通っているヘアサロンの店長さんが教えてくれたのも、もう10年前の話。
植物療法士になる前の自分は、そこから植物の効能に興味をもったことで、まずはアロマセラピーアドバイザーの資格を取り、香りの違いなどを学んでいったけれど、何かが物足りなかった。
それは、植物が本来もっている力を自分自身がからだでしっかりと実感するまでに至っていなかったからだろう。
その後、からだの不調に悩まされて根本改善をするためにハーブ療法を本格的に学び、フィトセラピスト(植物療法士)に。
今、思い返すとすべてのはじまりは、この言葉だった。
あなたはどんな風になりたい?
20代の頃、百貨店で行われていたSHIGETAのイベントで、パリから来日していたCHICOさんと人数限定1人15分程度のセッションを受けられる機会があった。
向日葵のようなパワフルなパワーをもつCHICOさんから「Akikoちゃんはどんな風になりたい?」と投げかけられた言葉がとても印象に残っている。
今の自分を変えるために、その「キレイ」とは何なのかを一歩踏み込んで考えてみるための質問。
どんな風になりたいのか?ちゃんと考えたことがなければ言葉にしようとすると意外と難しい。
女性はみんな「キレイになりたい」と本能で願っていても、キレイという言葉は曖昧で、人によってその中身は違う。
可愛い人、キレイな人は世の中にたくさんいるけれど、自分に自信をもてる人は少ないものなのだということがわかり、「自分のなりたいキレイ」を考えるクセがつくようになった。
わたしは、感性豊かで愛情深く、心と体が幸福感で満たされている人から、その人にしかないピュアな信念が垣間見れたときに、とても美しいと感じる。
その内側から見える姿にはいくつになっても美を感じるのだ。
セルフケアをアドバイスする際には、なりたいキレイを問いかけると、最初は言葉が出てこなくても、その後たくさん想いが溢れ出てくる。
「こんな風になりたい」という願望の中にはキレイ以外のこともたくさん出てくるのはなぜだろう?
それは、キレイの裏にある探し求めている生き方はすべて自分の内側にある証拠。
本当はみんな自分が何に対して情熱を感じるのか、わかっているものなんだろうなぁと今ならわかる。
きっと、あの頃、本をたくさん読まないわたしが、何度も何度もボロボロになるくらいSHIGETA本を読み、自分らしいキレイを日々考えていた10年前があったから、隠れている内側の気持ちがわかるんだと思う。
まずは不要なものをそぎ落として本来の自分に近づくステップを
20代半ば~後半のわたしは、残業続きと人間関係のストレスで1年ほど坐骨神経痛を経験し、夕方からくる毎日の痛みに精神的にひどく疲れていた。
当然、なりたいキレイからは遠ざかる。
当時は「長時間のデスクワークが原因なんだ」と思い込み、目の前の痛みを取るために、即効性のある鍼治療や整骨院、整体、マッサージなど、その場だけの治療を続ける日々...。
家族にもあたってしまうこともあったし、辛さから逃げたい一心だったのをよく覚えている。
「これではだめだ」と、SHIGETAでもおすすめのセルフケア、火を通していない野菜とフルーツを積極的に摂るローフード生活をもとに、その頃から体の中の老廃物を排出することを決めて、植物の力とフルーツや生野菜の酵素を取り入れるデトックスの食生活に目を向けはじめていった。
ある時、仕事の内容もセクションが変わり、残業がなくなり、関わる人間関係にも変化が訪れると、あんなに苦しんでいた痛みから3ヶ月ほどで自然と解放されていく。
目の前の表面上のことしか見えていなかったわたしは、頭をガーンとなぐられたような気分になった。
「原因はストレスだったのか・・・」と心と体が切っても切り離せない関係にあることをようやく実感した自分。
デトックスとは、不要なものをそぎ落とすことで本来の自分に近づいていく行為。
すると「本当はこうしたい」「今はこれが食べたい」と、心と体の中心にある声がわかるようになる。
デトックスをすることで、からだの状態をコントロールできるようになり、バランスの整った心と体が育まれ、本来のその人らしさを開花させるための一歩を踏み出すことができるのだと、自分自身のからだを通して知った経験だった。
原液を肌につけられるからダイレクトに植物のパワーを届けられる
SHIGETAを広めた主力オイル
-RIVER OF LIFE-
サイプレス、ローズマリー、ペパーミント、クラリセージなどの精油のブレンドで冷え、むくみ等を解消してくれる。脚などのマッサージはもちろん眼精疲労の改善も期待できるので、こめかみにスーッと塗り込むと一気に開放された気分に。
本来の姿を磨くセルフケアには、自分の手でからだを触れて、痛みや心地よさを感じることが大事だ。
そこで使いたいのはマッサージオイルと香りのメンタルケアができる植物のエッセンシャルオイル(精油)。
通常、精油は肌に直接つけると刺激となり、必ずキャリアオイルなどで希釈をして使うことが前提の中で、SHIGETAでは精油100%のブレンドなのに「原液を肌につけて経皮吸収」させる。
これは、開発者のCHICOさんが研究所のデータを見ながら、ひとつひとつの刺激成分がブレンド配合する成分同士、お互い毒を消しあっていくよう作られているからだ。
良い原料の良い部分を希釈なしでダイレクトに身体に届けることができる。
わたしはSHIGETAのオイルセラムに、精油ブレンドのゴールデンドロップスを1〜2滴たらして、顔を軽くマッサージするように使っているけれど、ハリや弾力が感じられるように。
そして、このブレンド精油に含まれるローズ、ゼラニウム、サンダルウッド、フランキンセンスなどに期待できる、皮脂分泌のバランス、肌にうるおいを与えてくれる作用をダイレクトに受けとるケアができる。
高品質でブレンドが巧みだからこそ肌に直接つけられて、香りも奥深い。
香りは脳に直接伝達されて、メンタル面にも効果的に働きかけてくれるので、この女性の肌と心に効くアイテムは年齢問わずおすすめしたい。
最大限のオーガニック力とサイエンスを常に追求して、自ら実験しつづける姿から得られる確かな安心感
当時パリで発表されたブレンドエッセンシャルオイルシリーズは高品質な植物の力を凝縮し、これまでのアロマのイメージを払拭するほどのインパクトを与えた。
独自のラボを創設して、2015年 抗酸化力の高いEXオイルセラム、2016年には特許を取得した抗糖化成分「コラフラボン」を配合したベーシックスキンケアシリーズNEW AWAKENINGを発表している。
サイプレス、ローズマリー、ローズヒップ、ざくろ、クランベリー、トマトの種子といった抗酸化作用の高いオイルをブレンドした無精製のしぼりたて植物オイル。抗酸化力はローズヒップオイル単体の3倍のエイジングケアケア用オイルで肌を丈夫にしてくれる。
また、パリのジュエリーデザイナーのマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックとのコラボレートしており、「鉱物は地面の中に生えてくる」という言葉から植物も地面から生えてくるという所に共通点を感じ、植物オイルと石の相性を見極め、6種類の植物オイルと6種類の石を一つずつ浸けこむ。石の波動を転写してパワーチャージするという、セラピストの経験から貴石の心とからだに及ぼす効果も最大限に高めたオイルセラム。
最近では、妊娠中のご自身のからだと自らのお子さんをモニターにし開発をした商品も登場していて、信頼感も厚い。
たとえば、赤ちゃんのお風呂の温度は、フランスと日本で違うことに疑問をもち、本当に赤ちゃんの肌にとってベストな温度を模索し、体温と同じくらいの37度が良いということを見つけたことをシェアしてくれたり。
赤ちゃんの肌は大人と違って未完成で皮脂膜を自分で作ることができないから、皮脂の保護膜を作れるようになるために最も大切なのは洗いすぎないことだと...。
20社の製品を試し、研究を重ねて出来上がったのが、植物性のやさしい界面活性剤を使い、ウォッシュの70%が保湿成分というまるで洗う保湿クリームのようなベビーウォッシュ。
マッサージを行う際は、やはり一番搾りの植物オイルがダントツに良いことから、脂肪酸のバランスの良い植物オイルを使い、新生児にも使える刺激となる成分を取り除いた特別なエッセンシャルオイルを生み出してしまった。
さらに、実際に生後3日目からマッサージしていたというから驚く…。
アンチエイジングは年齢に逆らうことではなく、「年齢を輝かせること」。
そんなスピリットを大事にしながら、こうしてオーガニックの限界を超えていくほどにサイエンスの力を追求するリアルな今の姿が届くからこそ、わたしたち女性にとって、常に信頼できる存在なのだ。
女性の生き方を追求しているから、年齢を重ねても「またここに戻ってきたい」と思える
実は、ここ何年かはSHIGETAのスキンケアから離れていた自分。
当時のSHIGETAのラインでは、主にボディ用のオイルが主流で、値段もそれなりにするということもあって植物に特化していないほかのブランドやサロン専売品を使ってみたり。
自分自身が精油やハーブに精通してきたことで、手作りの化粧水やクリーム、オイルを使っていた数年間があった。
33歳を迎えて、結婚。
挙式も済み、しばらく経ったときに、ふとデイリーのスキンケアで「これ」という固定のものがなくなり、双子の赤ちゃんを出産したCHICOさんのFIGARO掲載記事 が目にとまる。
SNSを見ると、今はSHIGETAのオイルセラムが大人気だということや、CHICOさん渾身のAWAKENINGシリーズが出ているのを知り、フェイシャルスキンケアのパワーが増していて、昔とはまた一味違う印象を受けた。
蘇ってきたのは、「セルフケアの大切さを多くの人に伝えたい」「女性が輝くためにサポートしたい」という思いから自社ラボと工場をパリに創設したCHICOさんは、やはりスキンケア開発においては〝日本人女性のため〟という思いが強いということ。
ご自身のお子さんのケアの実体験をもとに研究して作られたベビー用のプロダクトの発売イベントは、まだ子供がいないわたしでも感銘を受けるもので、ここからまたSHIGETAのスキンケアアイテムを使いはじめることに決めた。
それは、自分にとっても、女性にとっても、このブランドは一生ものなのだと確信したから。
肌の本質に向き合う姿勢とここまで効くオーガニックを追求する商品はこのブランドに叶うものはなかなかない。
「まだ、世の中にないものをつくりたい」と突き進むCHICOさんは、変わらず向日葵のようなパワーでわたしたちに、肌のことやマッサージの仕方などを実践しながら教えてくれた。
そして、今年、オーガニックを上手に日常生活に取り入れるための実践的なWEBマガジン「Spring Step」を立ち上げて新たなスタートを切ったCHICOさん。
このWEBマガジンを通して、オーガニックの“部分”ではない“全体的な視点”を伝えたいと言う。
等身大の女性の気持ちに寄り添いながら前に進み続ける姿を見ていると、女性がどうやって健やかに美しく生きていくかを導いてくれる役割としてアイコンのSHIGETAが10年以上経った今も、まだまだこれからが本番といえるフレッシュさを常に持ち合わせている存在だといえるのではないだろうか。
「わたしにとって心地いいもの」を大事にしたい日本人女性に、心から信頼できるオーガニック商品として、SHIGETAからの植物の恵みを受け取りながら考えてみてほしい。
「あなたはあなたらしく、どんな姿でどんな風に生きたい?」
竹内 亜希子 Akiko Takeuchi
-植物療法士(フィトセラピスト)
-女性の健康経営推進員
-健康経営エキスパートアドバイザー
幼少より10年間シンガポールで暮らす。
帰国後、会社員として働く中で余白時間を奪われる社会の渦に揉まれ、20代半ばに坐骨神経痛を一年患い、根本改善のためにストレスケアにフォーカス。食生活改善と植物療法を実践し、3ヶ月で完治。
植物療法士として、働く世代の女性の心身のセルフケア、ストレスやホルモンバランスの体の変化をコントロールできる体質づくりを指導。
オリジナルハーブティーブレンド 販売、カフェ等の店舗向けオリジナルハーブティー商品企画・提供、大切な人とのヘルシーな時間を追求するカルチャーメディア『Documentary Gift 』を運営。
現在は、ヘルスケア企業にて、健康保険組合や企業に向けた生活習慣改善プログラムの提供・運営や健康経営推進、中でも女性の健康づくりに注力。
働く女性にとっての「からだにいい生き方」や予防のための「セルフケア」を継続する暮らしのつくり方を伝えている。
趣味:日々の楽しみは、心打つライブと毎日調合するハーブティー、そして家族と食卓を囲う時間。